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うことです。
こうした費用を手当するための手段としては、継続的な支出と一時的な支出によって異なってくるからです。
また、継続的なものでも「一生涯必要」なものと、「ある時期だけ」必要になるものがある場合はやはり分けて考えてください。
一方収入ですが、こちらの方は親に入ってくる手当等の収入と、子どもに入ってくる手当・年金等の収入を一緒にして考えがちなので、やはりそれも分けて考えなくてはならない点を注意してください。
図39にあげたように、親が「健在」なうちと、親が「死亡」してしまったあとでは、収入・支出に増減が生じてくるからです。
例えば生活自体は変わらなくても、住居を相続すればそれまで親が払っていた固定資産税や維持管理費が余分にかかってきます。
収入も障害を持つ子どもの親に支給される手当てのたぐいは、親の死亡後はなくなってしまいます。
このようにして、支出と収入を現在から将来にわたって(できれば30年ぐらい)1年ごとに見積もって、表にしていきましょう。
これを「キャッシュフロー表」と言い、生活設計では最も重要なことです。(表26)

図38 ライフ・サイクル表と収支曲線の例

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